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定期・任意の予防接種を完了した方へ

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(2020/04/12 最終更新)

日本の定期接種、任意接種のワクチンの接種を完了した方も、ワクチンで獲得した免疫が一生続くという保証はありません。以下のワクチンについては今後も追加接種が必要となることがあります。

(1)破傷風トキソイド:基礎免疫完了後(通常11~12歳でDT2種混合ワクチンを接種して完了)、10~20年ごとに追加接種が望まれます。破傷風単独トキソイド(TT)よりも、3種混合ワクチン、または成人用3種混合ワクチン(輸入ワクチン)を接種するほうが有効かつ安全とされています(3種混合ワクチン0.2~0.25mlを追加、20年以上経過している場合3種混合ワクチン0.5mlを追加してもよい)。

(2)日本脳炎:2期完了後(通常9~13歳で接種、2007年以前に生まれた方は19歳まで接種可)、10年ごとに追加接種が望まれます。

(3)ポリオ生ポリオワクチンを2回接種しただけの場合(2012年以前に生まれた方)、または不活化ポリオワクチン4種混合ワクチンを含む)の4回目の接種が4歳未満で完了している場合には、不活化ポリオワクチンの追加接種が必要です。5~6歳で不活化ポリオワクチンの追加が望まれます。

(4)百日咳:基礎免疫の完了(3種混合ワクチン4種混合ワクチンの1期追加、通常は1歳~2歳で完了)後も定期的な追加接種が必要ですが、国内では学童への接種は行われていません。当院では、5~6歳児、および11~12歳児に3種混合ワクチンの接種をお勧めしています。
4種混合ワクチン/2種混合ワクチンによる定期接種完了(11~12歳でDT2種混合ワクチンを接種して完了)の時点で百日咳の免疫は十分とは言えない状態ですので、なるべく早期に3種混合ワクチン0.2~0.25mlを追加し(11~12歳児に3種混合ワクチン0.5mlを接種したほうが局所の腫れは少なくて済むと考えられます)、10~20年ごとに追加接種を行うことが望まれます。また、妊婦(妊娠後期)を含めて家族、親戚に乳児がいたり、乳児の世話をする機会がある場合には、成人の方でも積極的に追加接種をしてください。

(5)麻しん、風疹、水痘、ムンプスなどの生ワクチンは、現在のところ2回接種すればいいとされていますが、将来これらの病気に罹患する患者がほとんどない状況になった場合でも免疫が生涯保たれるかどうかは不明です(可能であれば抗体検査を受けて、免疫が不十分な場合には追加接種を考慮します)。また、水痘にかかったことのある50歳以上の方は、水痘ワクチンの接種を行うことで帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の予防が期待されます。

(6)子宮頸がんワクチン:現在は「積極的な接種勧奨が中止」されていますが、子宮頸がんを予防するためには是非接種したいワクチンです。定期接種年齢(小6年~高1年の女子)を過ぎた方であってもなるべく早めの接種が望まれます(国内でも、間もなく国際標準の9価子宮頸がんワクチンが承認されるようです)。

(7)その他、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、髄膜炎菌ワクチンなどの接種を考慮して下さい。また、海外渡航の際には、必要に応じて狂犬病ワクチン、腸チフスワクチン、黄熱ワクチン、ダニ媒介性脳炎ワクチンなども考慮する必要があります。

参考までに、米国での予防接種スケジュールを載せておきます。

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