妊娠中のお母さんとそのご家族や親族の方へ
お知らせ
今年に入ってから、「百日咳」が過去に例がないほど流行しています。百日咳は5種混合ワクチンの接種前、または3回の接種が完了していない6か月未満の乳児にとっては、重症化して命にかかわる可能性もある恐ろしい病気です。
オーストラリアや欧米諸国では、母親からの移行抗体で乳児の重症化を防ぐ目的で、妊娠後期(妊娠27週~36週)の母親に百日咳含有ワクチンを接種することを推奨しています。百日咳の抗体が胎盤を通して赤ちゃんに移行し、出生後数か月にわたって乳児を百日咳から守ることが期待できます。さらに、乳児への感染源の大部分が家族であることから、乳児の世話に関わる全ての人へ百日咳含有ワクチンの接種が推奨されています。
当院では、妊娠27週から36週の妊婦さん、生まれてくる赤ちゃんのお世話をされるご家族、ご親族の方に、「3種混合ワクチン」の接種をお勧めしています。百日咳は感染力が強く、乳児期には症状が典型的でないために診断が遅れたり、薬剤耐性の百日咳菌が増加しているために治療が難しい症例が増えていることなどからも、ワクチンの接種が強く推奨されます。
3種混合ワクチンのご予約は受付窓口、またはお電話で承っております。